「出世」を目指すというのは,サラリーマン特有の考え方です.
個人でレストランを経営している人が出世を目指す.とは普通言いません.
出世というのは,
・組織の内部で地位を上げる
・地位が上がることで,給料が増えたり,仕事の裁量が増える
・(一昔前は)地位が上がることで,人事権も得られた
今では,社内で部下のいない管理職がたくさんあるといいます.
人事権を有する場所まで出世した人は,組織内部で絶対的な権力をえます
その人が飲み会好きであれば,「飲み会参加は絶対」となるでしょうし,ゴルフ好きであれば,「ゴルフ参加は絶対」となるでしょう.
組織の中で,出世するのは,優秀な人ではなく,(人事権を有する)出世した人から,好かれる人です.
多くの研究で,「他人の評価は,仕事の内容ではなくて,個人的な好き嫌い」であることが明らかにされています.
飲み会好きな人に評価されるためには,「飲み会に参加して上司のご機嫌をとる」
ゴルフ好きな人に評価されるためには,「ゴルフに参加して上司のご機嫌をとる」
というのが,出世するためには欠かせないことです.
そこから得られる考察としては
「組織の内部で出世するためには,他人のご機嫌をとり続ける人生」を歩み続ける必要があります.他の方法はありません.
そこで,「組織の内部にとどまる人」と「組織から飛び出して自分の足で人生を切り開く」人に別れていくのです.